1−2 証券分析の数量的要因と質的要因

どう書こうか・・・ ものっすごい簡略化しちゃうか。一度理解できてればもうそれでいいや。要約ってよりもうただのメモ書きw

証券分析の内容と、広範な観点に基づいたアプローチ、扱う情報に対してどのように対処するか

4つの基本的な要因
証券分析の目的は、きわめて実際的な問題について解決策を提示し、それを支援すること。

  • 問題
    • 特定の目的を満たすにはどの証券に投資すべきか
    • 当該証券を購入すべきか、それとも売却・保有すべきか
  • 解決策を提示するために考慮しなければならない要因
    • 投資家……個人の経済状態。個人的な選好を左右する金銭教育、能力、気質、好み。
    • 投資時期……全体的な経済情勢、景気の見通し。不安定、不確実な時期は無視できない要因。
    • 購入価格……最も重要。銘柄選択と同じように重要なもの。どの証券をいくらで購入するか。
    • 選択する証券……どの企業に、どのような条件で投資するのか。
  • 企業と投資条件どちらを重視すべきか
    • 不利な条件でも魅力的な企業に投資すべきなのか、有利な条件で魅力のない企業に投資したほうがいいのか。未熟な投資家は他を選ぶとリスクが大きすぎるので前者、プロは値段次第でどちらにも手を出す。「全ての証券はある値段では安いかもしれないが、別の値段になれば高くもなる」がプロの原則。

証券分析の数量的要因と質的要因
証券分析には企業の分析も含まれる。そうした分析は限りなく詳しく進めることも出来るが、その程度は事実上の必要から決定すべきであり、それはその時の状況によって変わる。
分析材料を選んで証券分析に取り掛かるときには、データの重要性、信頼性をはじめ、入手のしやすさや利便性も考慮しなければならない。また、膨大なデータを入手しても取り扱いを間違い瑣末な事を念入りに調べたり、重要な情報を入手できなかったりすることはよくある。良好な労使関係や特許権、地理的な有利さなど目に見えない財産の情報は特に。

  • 企業タイプによるデータ価値の相違
    • データの価値は分析対象企業のタイプによって大きく違う。

鉄道会社やチェーンストアの総収益、純利益は安全性や魅力を計る信頼できるデータとなるが、小規模石油会社の場合は有益どころかだまされやすいものになる。石油会社の収益を決める原油価格と生産量は将来的に大きく変動する可能性があるから。

  • 数量的要因
    • 主に当該企業の統計データ。損益計算書やバランスシートなどの重要な統計のほか、生産、製品価格、経費、生産能力、受注残などのデータも含まれる。これらのデータは、資本、収益・配当金、試算と負債、営業収支の各項目に分類されている。
  • 質的要因
    • 企業の特徴と将来の見通しを映すもの。企業の特質や経営陣の能力に関するもの。

非常に重要だが、客観的、科学的な基準があるわけではないので、明確に把握するのが極めて難しい。

      • 収益トレンドは質的要因に含まれる。それなりに数字を扱うので数量的要因として見られがちだが、一見数学的に見える評価法も心理的かつ恣意的なものなので、現実には「質的要因」である。トレンドはまぁ参考程度に。
    • 質的要因は安定した要因
      • 重視すべき質的要因とは、「本来的には安定した要因」である。安定した要因というのはあまり変化せず、それゆえ企業業績の予測にとって信頼性が高いもの。企業の安定性とは、業績と言うよりは企業の性質を反映する質的要因。例えば、安定した需要、分散した立地、在庫回転率の速さ、など。無謀な経営拡大策をとらないかぎり、収益が大きくつぶれるようなことはない安定性。

要約
数量的要因の分析で財務諸表見る。
数字で見れば、まぁ最低でも100円の価値はあるかな……みたいな判断する。
けれどこれだけだと不十分。
その後、質的要因の分析。数値化しづらいけど、企業の安定性とか将来性を計る要因。これで、経営方針がいいだとか、ビジネス自体の安全性が高いだので、100円よりさらに価値がありそうだとかどうとかわかる。
逆に、経営者が極悪人でビジネス自体も、需要が不安定とかどうとかでイマイチっぽくても、マイナス要因には確実になるけど、数量的要因の分析からして100円はあったものが、0円になることはない。ケチがついてるから100円の評価のままじゃいられないだろうけど。ケチの幅が10円なのか50円なのか、正確にはわかんないだろうし、そんな証券へは投資しないほうが賢明。
プロとしては、「安定性のある」つまりプラスの要素になってる質的要因のある企業がいいや。数量的要因に基づく決算数字がきわめて有利な質的要因によって裏付けられているような場合は、かなり自信を持って証券選択に挑むことが出来るだろう。
しかし、その判断が多くの質的要因に基づく場合(証券の価格が統計データ、数量的要因で裏付けられる範囲をかなり上回っている場合など)は、分析判断の許容量はあいまいになる。質的要因は具体的な価格とかわかんないから。。
数量的要因からの判断では100円くらいは価値ありそう、って思っても、質的要因で+される価値が1円〜500円の域内、とかだと、もうね。101円〜600円の価値と見積もったところで範囲広すぎてあばばばっば。
好業績の統計データは必須条件だけど、これだけでは十分とはいえないということらしい。もうあたまつかれた